仮想通貨の下に広がる裾野や、上に広がる天空を見てみよう

2018年1月21日トピックス



仮想通貨はいろんな角度から見るのが面白いにゃ!の巻

一般に仮想通貨は投資や送金のための存在として見られていますが、それだけですと全体像が見えず、少し残念な感じになります。

多くのブログやメディアでは「ユーザーが求める実用的な情報」や「実際に検索数の多いキーワード」を重視して記事を作っています。結果、仮想通貨の取引のやり方や取引所の比較など同じような記事が並び、最後は文字数勝負!みたいな事になっています。

勿論、それはそれで良いのでは、それだけでは何か勿体無いなあと思うのです。仮想通貨はもっと大きな世界の入口に過ぎないからです。

目の前の取引には何ら関係のないネタですが、今日はその辺のお話をします。



仮想通貨はインターネット以上の大発明・大革命だ!っていう説があるの知ってる?

例えば「仮想通貨って儲かるの?」って聞くのは、20年前のウィンドウズ95とかの時代に「インターネットって儲かるの?」と聞くのと同じようなものです。

確かにインターネットで儲けることは可能だけど、「インターネットって、別にそれだけじゃないよ」と、20年後のみなさんまら答えるでしょう。「社会や生活自体を変えちゃうもんだよ」と。

たまたま仮想通貨はお金なんで、すぐ横に「儲かる」が来てもおかしくないんだけど、インターネットと同じく「社会や生活自体を変えちゃう」ものだと言われています。

ただ仮想通貨はまだ歴史が浅いので全体像が見えにくく、見る人によって角度も違うから言ってることがバラバラになってる面もあります。

仮想通貨の全体像を知るのに本やブログが役に立ってない

仮想通貨は存在が新しく、実際に取引や利用をしないと分からないことも多い世界です。そういう新しいことや分からない事を始める時、通常は詳しい人の本やブログが参考になります。

しかし仮想通貨については、本やブログでも、なかなか総合的に書かれたものがありません。

情報量自体は多いんです。

しかし書籍であれば、専門家の解説でやたら難しかったり、技術のことや取引の方法だけしか書かれていないなど、内容が偏っているものが多くなっています。

ブログもガイドブック的なことを延々と書くか(取引所口座の開設の仕方とか。そんなの誰か一人が書けば十分なんだけど)、自分の体験談をそのまま書くか(大昔に安く買ったから儲かってるぜ!とか)、教科書的な原則論はあるけど実戦性が案外と無いなど感じます。

例えば取引の実践なども殆ど情報がありません。株やFXのブログの方が圧倒的に情報が載っています。それらは参考にはなりますが、やはり仮想通貨の取引は株やFXとは似て非なるものです。

確かに情報的なことについては懇切丁寧に書かれているブログは多いし、役に立たないかと言ったらそんなことはなくて、管理人もいろんなブログの記事に助けられています。

それでも、どうしても個人的な経験話と、誰でも同じ内容になる話(取引所口座の開設の仕方とか)に偏っている気がするわけです。

インターネットの例で言えば、プロバイダの申込みの方法とHPの作り方だけ溢れているようなもの。

でも今の日本でスマホを使ってる人に「プロバイダの申込みの方法とHPの作り方」を知りたい?って聞いたら、「何言ってるの?」で終わりです。

それよりインスタ映えやアプリの使い方、お勧めのインスタグラマーやアプリ、スマホを使った新しくてユニークなサービス、情報収集の方法など、楽しくて便利なことが知りたいですよね。

もちろんスマホでHPやブログは作れるけど、そんなのは一部の人の話で、みんなSNSで十分。まして「どのプロバイダを選べばいいか悩む」なんて事は、ほぼ存在しないわけです。

確かに20年前は、みんなそこで悩んでいました。しかし分かった事は、そんなのはインターネットの本質じゃないってことです。

仮想通貨もそう。今無数のブログが「おすすめの取引所はココだ!」(だから僕のブログから申し込んでね)を繰り広げていますが、そんなことは仮想通貨の本質じゃありません。

勿論20年前に「おすすめのプロバイダはココだ!」が必要だったように、確かに今は「おすすめの取引所はココだ!」が必要です。このブログでもやっています。ただそれは仮想通貨全体にとってはどうでもいいこと(一過性のこと)で、それだけではなく、20年先まで見据えた記事も必要だよね、ということです。



柱の数だけ語る人がいるけど大事なのは柱が支える広間の形

今、仮想通貨を語っている人は多いけど、技術の人、金儲けの人、ビジネスの人、社会イシューの人など、それぞれの専門分野で分断されてるように思えます。

でも仮想通貨はそれの全部入りです。社会を作り、社会を変えていくインフラです。送金に便利とか値上がりすると儲かるとか、そんな小さな話じゃありません。

ここ、日本人は何でも小さく部分部分で受け取って、全体や本質を理解しない所があります。見える所しか見ない。見えない所を理解しない。仕事も儲けるためにやる。だから「何のために働いているんだろう」と病んだりします。

海外だとWEBサービスも、「社会をより良くするためにやる」と思って作る人や会社も多いわけです。ジョブズは夢を語るし、Googleは「邪悪になるな」が社訓、アマゾンは世界の果てまで物資を届ける事をミッションとし、facebookは社会を繋ぐインフラになると。

「お金が儲かるからやる」だけではなく、新しい世界を創り出したい、社会を自分が理想とする世界に変えてみたい、という視座があります。昔は日本にもそんな気風があったように思いますが、「儲からない世の中」が続く中で失われていったのでしょうか。

ともあれ、そうした「社会をより良くする」精神の積み重ねで、今の「ネット社会」があるわけです。

コンピュータを権力者から民衆に取り戻す、電話を再発明して生活スタイルを根底から変える、シンクディファレント!ジョブズ万歳(言ってみただけ)。

そして、仮想通貨もそうした社会変革、新しい世界を求める気風の結果なのです。そうした理想と、冷徹なお金で成り立つ資本主義を一致させてしまう所が欧米人のスゴさでもあり、怖さでもありますが。

仮想通貨が理想の世界を作る手段であるなら、それを分解すれば、お金儲け(経済)、技術、社会や生活、政治や法律など、幾つかの柱が見えてきます。まだ見ぬ未来を俯瞰するのは困難ですが、柱のレベルに分解すれば、個々は目に見えるようになります。

そこで日本は個々の柱だけが林立し、それぞれに柱の主がいるけど、その柱で何を建てるのか、誰も分かってないし興味もない。という状態になっています。

みんな自分の見ている仮想通貨は饒舌に語れるが、他人の語る仮想通貨に関心はなく、理解もしないと思えます。

仮想通貨はどこから生まれてきたのか?

そもそも仮想通貨はどうやって発明されたのか?単に送金が便利とか現金はかさばるとか、そんな矮小な話ではありません。

また、教科書的には最初にブロックチェーンを考えた人がいて、その論文から仮想通貨が生まれて、みたいな話もありますが、それも表面的な話です。

仮想通貨はインターネットと同じく、根源的にはデモクラシーや資本主義を生み出した欧米思想の上に構築されています。

インターネット自体、元々は分散された研究機関を繋ぐ必要性から生まれた純粋な技術でしたが、そこにデモクラシーや資本主義を生み出した欧米思想が交わることで、グローバルな展開を見せました。

更にそもそもで言えば、現代に至るまでの科学文明の進化は、純粋に技術的・環境的な説明でも可能ですが、やはりその根幹にある「OS」を見ない事には、何故、欧米文化のみがこの爆発的な科学文明を打ち建てたのかを理解することは困難です。

本質的な知能(ハード)に差はありません。実際、日本人は文明開化で一気に欧米に追い付きましたが、追いついた後は、そこから科学文明を発展させる事が出来ず、勝手に自壊してしまいました。

今でも僕らは、彼らが積み上げた方法論や世界観に、言わば適応化してフリーライドしているようなものです。SNS然り、スマホ然り、仮想通貨然りです。

それは結局、世界は荒野を開拓して創りあげるものであり、我々はそれを神から認められているという西洋思想と、世界は泰然として変わらずそこにあり、豊かな自然に感謝して祈っていればそれでいいという、日本的な価値観との違いでもあると言えるでしょう。



仮想通貨とブロックチェーンは神の世界を作るか?

世界は荒野を開拓して創りあげるという西洋思想には、「グランドデザイン」というDNAが組み込まれています。

今ある自然を壊さずに手を加えるのが好きな日本人は改善には向いていますが、ゼロから何かを創りあげるのは不得意です。ゼロから何かを創る時に必要なマスタープランやインフラを創るのが苦手です。天地創造の神の視点がないのです。

仮想通貨が基盤とする、特定の政府やサーバに依存せずにデータを紡ぐ分散型の技術(ブロックチェーン)についても、なぜそれが志向されたのかを紐解くには、単に経済の話や技術の話に留まらず、オープンソース(プログラムコードを誰でも閲覧・編集できる)や非中央集権などの文化や価値観が大きく反映されています。

特にブロックチェーンは、そもそもこの技術思想がなければ仮想通貨は生まれていないという、極めて重要な存在です。仮想通貨はブロックチェーンの上に乗ったサービスの1つに過ぎません。

「ブロックチェーンで仮想通貨が出来ます」は「インターネットはバンキングが出来ます」と同じようなレベルです。確かにインターネットでバンキングは出来ますが、それはインターネットが出来る事の数に比べたら、まさに微々たるものでしょう。

例えば、ブロックチェーンはそもそもAIのためのインフラだという話もあります。

近日中にもAI同士の相互接続が始まります。そのAIは、既に自律的に新しいプログラムを書けるような時代になっています。

過去に例えると、文字だけの閉じた世界のパソコン通信から、動画から決済まで何でも有りのインターネットになり、しかもそこでは自動でWEBサイトが立ち上がるようになっている、というような話です。

まさに新しい世界が立ち上がる前夜にいるのかもしれません。

思えばiモードも、最初に決めたターゲットが銀行でした。ここを落とせば全ての業種で話が通る。当時は、そこを見ぬいた異端な人らが数人いた。日本がまだ優位性を持ててた時代です。

スマホに取って代わらえれたとは言え、所謂ガラケーは当時の最先端であり、新しい世界の扉をノックしていたはずの存在です。そこで扉が開かなかったのは、叩いた扉が新しい家(=世界)に繋がる扉ではなく、同じ家の隣の部屋に繋がる扉であったということです。



そして世界は変わる。

インターネット、ブロックチェーン、仮想通貨、そしてAI。全てが絡み合って新しい世界を創りだそうとしています。

インターネット、ブロックチェーン、仮想通貨、AIは、国家を超えて繋がります。資本主義の基盤と裏付けでもあった中央銀行発行の貨幣を置き換え、株式市場を置き換え、知能の所在を置き換え、あらゆる末端が全体と繋がります。しかも中央が存在しない分散系です。

世界は芋づる式に変わります。

仮想通貨はブロックチェーンありきです。ブロックチェーンでは全ての取引が永遠に元帳に記録されます。同時に、仮想通貨だけではなく、ブロックチェーンに記録される情報はあらゆる分野で不可逆的に増えていくでしょう。

そこでは膨大に増えていく個人情報をどう保護するか?というプライバシーの問題が出てきます。これに対しては既に「個人情報を入れる銀行」的なアイデアが出されており、EUでは今年から法律が施行される所まで進んでいます。

これらの科学技術や西洋思想はいずれも舶来ですが、日本は昔から舶来をうまくアレンジしてきました。ただ、現在は過去と違って世界の距離が縮まっているので、ガラパゴスでは活路がありません。

また過去に重要だったのはハードですが、これは目に見えるものであり「科学技術」に邁進すれば追いつくことが出来ました。それに対して今起きているのは、全て「目に見えない部分の進化」です。ここでは目に見える科学技術だけではなく、目に見えない西洋思想という抽象的なものに向き合う必要があります。

デモクラシーも資本主義も個人主義も、全て西洋文明の発明です。

仮想通貨は、お金の流通度を過去最高に高めることで資本主義の極致となりますが、そこにいる主体は、国家や企業ではなく個人であり、金融にデモクラシーをもたらすものです。取引の記録は政府や企業に隠蔽されることなく、かつ個人の秘密も守った上で公開されます。

それらは全てテクノロジーによって実現され、誰々と同じ大学だから優遇するとか、詐欺師がイカサマするとか、特定の人物の記録が忖度されて廃棄されるとか、そういう、人間の世界にまつわる不正や腐敗から遮断されます。爆発する情報の処理は最早人間には不可能であり、AIエージェントとして活躍することになるでしょう。




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